• TOP
  • アクセス
  • メールマガジン購読申込み・解除

Contact us

  • ワンダーマンコンセプト
  • ワンダーマンソリューション
  • コラム
  • 企業情報
  • 採用情報

顧客コミュニケーションの新しい一等地、"デスクトップ"の活用とは

category
ワンダーマン・ニューズレター
writer
伊藤 仁
series
TIPS★TIPS No.49
date
2007年5月17日
themes
その他

今、再び注目を集めているガジェットとは?
当ニュースレターの読者の中にも、忘れてはいけない仕事などを"To Do Memo"に書いて、デスクワーク中に必ず視界に入る、PCのモニター周りに貼ったりしていないだろうか?

 そのPCを使う際に真っ先に目にする場所である、"デスクトップ"画面上で動く"To Do Memo"などの簡易的なアプリケーションは以前から存在していた。このような"デスクトップ"画面上で特定の機能に限定して動く「ガジェット」アプリケーションは、「ウィジェット」または「デスクトップツール」とも呼ばれ、ニュースリーダー、時計、天気予報、占い、メモ帳、計算機などの種類がある。

 この「ガジェット」機能の活用が、今、まさにネットマーケティングの世界で注目を集めているのだ。

ガジェットを取り巻く環境の変化
これまでもデスクトップ上で動くガジェットのアプリケーションは、前述のようにいくつか存在はしていたが、ここにきてGoogleガジェット、Yahooウィジェット、Mac OS X Dashboard、そしてWindows Vistaサイドバーガジェットなど、大手ネットサービスやOSへの搭載によって、身近で目にする機会が非常に増えてきた。米国では既に週に一億回以上も表示されるガジェットの存在も報告されている。

 また、導入する際のコストの低下もガジェットの普及にとって重要なファクターだ。各社が提供することによって開発環境が整備され、Windows Vistaサイドバーガジェットなどでは、HTML、CSS、JavaScript、XMLによるWebサイトを制作する知識があれば容易に開発が可能であり、ガジェット開発のコストや手間が大幅に軽減できる。そのため、「Yahoo! JAPAN - WEB API コンテスト」や「Windows Vistaソフトウェアコンテスト」なども開催されており、いろいろなアイデアのガジェットの登場が期待されている。

 今後、Windows Vistaが企業や家庭で普及するに伴い、ガジェットに触れる機会がますます増え、使い慣れてくるにしたがって、加速度的に一般化することが考えられる。

ガジェットを使ったユーザーとのコミュニケーション
それでは、ガジェットを使って、企業がユーザーとコミュニケーションをとる場合、これまでとは何が違うのだろうか?

 今まではネットでユーザーとコミュニケーションをとる場合、主にWebブラウザを通じたWebサイトでの情報提供や、メールソフトを通じたメールマガジンによる情報提供が一般的だった。
 その結果、ユーザーのメールボックスはスパムメールや企業からのメールマガジンなどであふれかえっているのが現状だ。また、Web検索においても、企業がリスティング広告の枠を競って購入し、SEO(検索エンジン最適化)対策をして、ユーザーの目に触れる頻度を増やすことに必死である。
 ユーザーからすると、既にネットを通じた企業からのメッセージは過多の状態で、自分が興味の持った情報でさえ思い出すことができなくなっているのが現実であり、情報を提供する企業としては、大変な機会損失が発生している可能性が高いのだ。

 では、ガジェットを使ったコミュニケーションはどうであろうか。ガジェットの場合、PCを起動したときに必ず視界に入ってくる"デスクトップ"画面上に情報の提供が可能なため、Webブラウザやメールソフトを起動する前、または後でもユーザーと瞬時に接触をすることが可能である。そのため、ユーザーにWebサイトに再来訪してもらうことも、メールマガジンを送信することもなしに、コミュニケーションをとることが可能なのである。

◎これまで : ユーザー⇒PC起動⇒Webブラウザ起動⇒該当Webサイトへアクセス⇒情報受信
◎ガジェット: ユーザー⇒PC起動⇒情報受信

 また、ガジェットはアプリケーションであるため、単なる情報提供にとどまらず、アイデア次第でいろいろなベネフィット(便益)をユーザーに提供することも可能。このことから、企業では企業イメージやブランド体験をアプリケーションの機能を通じて提供することで、長期的なブランドイメージ形成にも寄与することができると考えられる。

 現在、どのような企業がガジェットを使ったコミュニケーションを行っているのだろうか。

 自動車メーカーでは、かなり以前からメッセンジャー、RSSリーダー、時計、計算機、カレンダー、メモ帳、スクリーンセーバーなど、便利な機能のガジェットをユーザーに提供しており、メーカーの先進的な取り組み姿勢や継続的な接触によるブランドイメージ向上に貢献している。また、そのガジェットのインストールの際に個人情報を取得しており、メールマガジンの配信と組み合わせたコミュニケーションを行っている。

 金融サービス会社では、一般消費者から作品公募を行う自社の既存のコンテンツをうまく活用し、その中の人気作品をガジェット配信することで、ユーザーとの関係構築に成功している。

 さらに、"デスクトップ"上で動くのではなく、ブログやSNS(Social Networking Service)の中にソースを貼り付けることで利用できるガジェット(ブログパーツともいわれる)も存在している。例えば、映画好きが書いているブログに映画の予告画像が流れるブログパーツを貼り付けることで、リッチな情報提供が口コミ的に拡がることも期待できるのだ。

企業がマーケティングにガジェットを活用するためには
企業がガジェットを活用するにはどのような視点が重要になるのだろうか?
 これまでネットでユーザーに継続的に接触を図るためには、"ブックマーク"をしてもらう、またはメールマガジンや会員として登録をしてもらう必要があった。一方、ガジェットを使ったコミュニケーションでは、最初にユーザー自身でアプリケーションをダウンロードし、PCにインストールをしてもらう必要があり、この部分ではかなり敷居は高いと言わざるを得ない。

 従って、ガジェットを提供する場合には、導入したユーザーにどのようなベネフィットを提供できるのかを、次のガジェット活用の利点からじっくり検討されることをオススメしたい。

1.ガジェットのシンボルとなるタレントやキャラクターを使うことができる
2.ユーザーに頻度高く提供できるオリジナルコンテンツが提供できる
3.提供しているビジネスと親和性が高く便利なアプリーションが提供できる
4.仕事の合間の癒しとなるようなコンテンツや機能が提供できる
5.ターゲットユーザーのちょっとした不便を解決できる機能が提供できる
6.他のユーザーに口コミで伝えたくなるような感動がある
7.他の企業のサービスとマッシュアップ(組み合わせ)すると新しい価値が提供できる

 このような特長を活かして、企業側からの一方的な情報提供や、ありふれたアプリケーションの提供ということではなく、ビジネスやターゲットユーザーとの親和性が高く、オリジナリティーのあるガジェットの機能を提供することができれば、ユーザーとの間に長期的なロイヤリティを構築できるブランド形成にも貢献が可能となるのではないだろうか。

 また、ダイレクトマーケティング(DRM)の代表的な手法である、顧客属性に応じたOne to One型のコミュニケーションを行うことも可能だ。イメージしやすいように、ECサイトを例にガジェットをどのように活用できるかを考えてみよう。

 企業がガジェットを配布する際に、ユーザーから居住地域や誕生日、メールアドレスなどの個人情報や興味のある商品などの顧客ニーズに関する情報と共に企業からの情報提供に対するパーミッションを獲得することで、各セグメントに対して、最適な商品情報をタイムリーに提供することが可能となる。

 例えば、CDなどの音楽ソフトを販売している企業の場合、ユーザーがガジェット導入の際に興味のあるアーティストを登録しておくことで、ガジェットを通じてデスクトップにそのアーティストの新譜発売の情報が提供されるため、ユーザーは「買い逃す」ことを防止できる。一方、企業側でも販売機会が拡大するため、相互にメリットのある関係の構築が可能だ。また、カレンダー(年月日)や時間帯に応じた情報提供や時間帯を限定したタイムサービス的なセール情報を表示させたり、顧客の誕生日用の画像やプレゼント情報を提供することも可能だ。

 このようなさまざまなアプローチを駆使して、情報提供の一等地であるデスクトップを舞台にOne to Oneのコミュニケーションを行うことで、より顧客との密接な関係構築が期待できよう。

 冒頭で述べたようにPCを起動すると直ぐにコミュニケーションができるデスクトップは、いわばネットマーケティングにおける一等地であり、今後激しい争奪戦が繰り広げられることが予想される。その顧客とのコミュニケーションの一等地に軒を構えさせてもらうためには、情報提供からフォロ−アップまでの適切な設計を行った上で、アイデアに富んだガジェットを提供することが重要であり、私たちの腕の見せどころでもある。


*記載されている会社名および製品名は、各社の登録商標または商標。

【ワンダーマン・ニューズレター】 TIPS★TIPS一覧へ

コラムは毎月1回メルマガでも配信中 購読はこちら(無料)


PageTop

Copyright © Wunderman Dentsu, Inc. All Rights Reserved

ISO/IEC 27001:2013(JIS Q 27001:2014) 電通ワンダーマンは、
右記のセキュリティ認証を取得しています。

ISO/IEC 27001:2013 / JIS Q 27001:2014