【News&Service】「産学協同プロジェクト2007」レポート ― 第二回 No.11
- 四十万 浩
- 2007/11/15
[News & Service]
「まちつくりプロジェクト」第二弾 ― 函館編
慶応義塾大学環境情報学部と電通ワンダーマンとの産学協同プロジェクトでは、本年度の第一弾として、7月に湘南・江ノ島電鉄沿線(神奈川県)のフィールドワークの報告を江ノ電車内に中吊り広告を掲出という形態で行った。本ワンダーマン・ニューズレターで紹介直後からプロジェクトの公式サイトには、非常に多くのアクセスがあった。
今回の第二弾は、函館市・市電沿線を中心とするエリア。学生たちは9月に函館市におけるフィールドワークを終え、現在、その報告となる中刷り広告の制作に奮闘中だ。11月1日には当社においてそれぞれの作品の中間発表をしてもらった。発表時間は2分。短い時間にもかかわらず、皆それぞれの思い、工夫を要領よくまとめ披露してくれた。やはり2回目となると完成度も前回より数段上がっている。メッセージ性の強いものからデザインに優れたものまで、柔軟な感性とコンピュータやインターネット技術への対応力、そして若さと勢いを感じさせる作品の数々は、学生たちの意欲が全面に湧き出ている。
その中でも、個人的な印象としては「はこだてれっど」という作品に興味を惹かれた。函館の街並みにある赤色の被写体の数々を撮影し、これらを上手にデザインしている。語感といいデザインといい、歯切れの良さや洒脱さを感じるとともに、なぜ?という素朴な疑問を想起させてくれる。欲を言えば、納得できるだけの解を提示できればと思うが、それはあくまで自分の所感。ましてや完成品でもないので、実際にその広告を見る人に評価は委ねたい。
広告制作を通じてのこうした「まちづくり」は、具体的なアクションプランとして、地域コミュニケーションの活性化に寄与するものだと思う。一方で、ひとたび「まちづくり」という壮大なテーマの原点に立ち戻れば、地域・地方という対象は、その構成員の性格や質も千差万別であり、企業活動とは違い営利等の明確な目標設定も難しい。しかし、昨今の地域・地方の時代と言われる流れと組みすれば、地域・地方情報の更新・還元などの能動的なアクションを行いながら、学生たちと共にその実態を突き詰められるかも知れない。幸いにも、彼らの制作意欲と技術の向上は留まることを知らず、非常に頼もしくもあり、常になるほどという斬新なアイデア期待させてくれる。
もうすぐ彼らの思いを込めた広告作品(ポストカードと中吊り広告)の数々が、函館市において市電と展覧会「Shrinking cities x hakodadigital−縮小する都市の過去・現在そして未来」で多くの人々と遭遇する。地元の人もいれば観光客もいるだろうが、パワーアップした学生たちの作品を通じて、必ず函館市の協力メンバーが期待するコミュニケーションパートナーが現れると思う。
◆函館プロジェクトの詳細については、下記アドレスにアクセスしてください。
函館プロジェクト公式サイト:http://vanotica.net/hakop1/
◆中吊り広告掲載期間は11/19〜12/2。函館市電の503号を一車両借り切ります。
「 SFC Open Research Forum 2007 」11月22日・23日に、六本木ヒルズで開催 --- Writer:明石 智子
今年も、慶應義塾大学SFC研究所が主催する産官学連携による研究成果の発表イベント「 SFC Open Research Forum 2007 」(以下、ORF)の季節がやってきた。11月22日(木)・23日(金・祝)の2日間、六本木ヒルズで開催される。
当社では共同プロジェクトの一環として、上記のフィールドワークの報告活動である「中吊りギャラリー」と同様に、このORFでも同大学の加藤 文俊研究室の学生主導での研究・発表をサポートさせていただいている。
昨年は、研究室の学生たちが考えたキャラクター「タケル君」をナビゲーターとした「アンオフィシャルなORFガイド」を制作した。ガイドにはQRコードも表記して、タケル君といっしょに聞く、見る、撮るなどの行動喚起を試みる企画なのだが、実際にQRコードから多くのアクセスがあり、来場者の方に大変、好評であった。
さて、今年のORFでは、学生たちは何をするのか?
読者の皆様はイベントに行かれた場合、限られた時間の中で、どんな順番で展示を見たらいいのか迷ったり、最後の方は時間がなくなり、飛ばし見をしてしまうことはないだろうか?
そんな来場者がいつも感じる迷いにお応えするのが、研究室の学生たちのORFでの発表なのである。
このORFでは、展示だけでも、140もの研究発表のブースが出る。とすると、すべてをじっくり見聞したいのはやまやまだが、限られた時間の中で説明を聴くのは困難。そこで、来場者の個々のニーズや状況に合わせた見方をオススメするMAPを作成したのである。
今年のORFのテーマである「エクストリーム(極端)」の意味を学生が独自に捉え、至近距離でみたオススメを表現したことに、このMAPの面白さや便利さがあり、学生ならではの視点からの解説が入っているので、そのブースを訪れてみたい気にもさせてくれる。もちろん、今年も学生たち制作のユニークなキャラクターが登場する。会場内にはお宝が隠されていて、それを探したくなるギミックもしかけられている。言わば、思わず昂揚させられて、ORFを深く味わってみようというワクワクした気分にさせてくれるMAPなのだ。
学生の“意表をつく”発想と非常に面白いと感じるクリエーティブな表現が、来場者のココロをつかみ、行動につなげる一つの成果がここにあるのである。ぜひ、11月22・23日に開催されるORFに来場される方は、受付にて配布されるMAPをお確かめいただき、オススメを参考にしていただければと思う。
当社では、今後も共同研究において、ケータイと紙媒体の融合、回遊行動などの視点から行動喚起させるコミュニケーションの“エクストリーム”に挑んでいきたいと考える次第である。
◆ ORF公式サイト:http://orf.sfc.keio.ac.jp/
*記載されている大学名、会社名およびサービス名は、それぞれの登録商標または商標です。
